韓国籍なのに北朝鮮代表の、あの選手 [サッカー]
韓国籍にもかかわらず、北朝鮮代表としてプレーする在日コリアン、鄭大世(チョン・テセ)選手。
なぜこんな話になっているのか疑問であったが、「祖国と母国とフットボール」(著者:慎武宏 )が、その複雑な経緯を解きほぐす。
父方の日本における外国人登録上の国籍を受け、テセ選手は「韓国」籍として生まれ育った。
彼は一貫して(※)朝鮮学校に通い、心は「朝鮮」にあり、いつかは祖国の代表選手になりたいと夢見ていた。
(※朝鮮学校では韓国籍や帰化した日本国籍の生徒も多く、そこでの「国籍」の違いは極めて意識が薄い。「韓国」籍のテセ選手が共和国に対し、政治的な意味とは離れた、純粋な愛国心を持つ事はなんら不思議ではない、とのことだ。)
彼に北朝鮮代表入りの話が持ち上がったとき、その「韓国」籍がネックとなって頓挫してしまった。
しかし、彼が未だパスポートを持っていなかったことが、彼の北朝鮮代表入りをアシストした。
テセ選手の「韓国」籍は、日本における外国人登録上の国籍に過ぎない。彼が韓国パスポートを取得するためには、韓国当局が認める韓国人にならなければならないのだが、彼は未だその手続きを済ませていなかった。
そこに気づいた関係者が北朝鮮当局に働きかけ、北朝鮮パスポートを取得し、晴れて北朝鮮代表となれたのだ。
ということは、テセ選手は、日本の法律では「韓国」国籍だけど、「北朝鮮パスポート・ホルダー」だから北朝鮮では「北朝鮮」国籍ということになる。じゃ、韓国メディアは彼の国籍を「何」国籍と伝えたらいいのだろう?
ふう、なんだかとてもややこしい。正に彼は日本・韓国・北朝鮮の複雑な関係の象徴とも言えるわけだ。
ともかく、こんな複雑な背景を持つテセ選手だが、Jリーグでプレイする選手として、ぜひW杯でも活躍してほしいと思う。ブラジルやポルトガルといった強豪に、豪快なゴールを突き刺してくれたら、同じ国に住むサッカーファンとして、こんなに嬉しいことはない。
なぜこんな話になっているのか疑問であったが、「祖国と母国とフットボール」(著者:慎武宏 )が、その複雑な経緯を解きほぐす。
父方の日本における外国人登録上の国籍を受け、テセ選手は「韓国」籍として生まれ育った。
彼は一貫して(※)朝鮮学校に通い、心は「朝鮮」にあり、いつかは祖国の代表選手になりたいと夢見ていた。
(※朝鮮学校では韓国籍や帰化した日本国籍の生徒も多く、そこでの「国籍」の違いは極めて意識が薄い。「韓国」籍のテセ選手が共和国に対し、政治的な意味とは離れた、純粋な愛国心を持つ事はなんら不思議ではない、とのことだ。)
彼に北朝鮮代表入りの話が持ち上がったとき、その「韓国」籍がネックとなって頓挫してしまった。
しかし、彼が未だパスポートを持っていなかったことが、彼の北朝鮮代表入りをアシストした。
テセ選手の「韓国」籍は、日本における外国人登録上の国籍に過ぎない。彼が韓国パスポートを取得するためには、韓国当局が認める韓国人にならなければならないのだが、彼は未だその手続きを済ませていなかった。
そこに気づいた関係者が北朝鮮当局に働きかけ、北朝鮮パスポートを取得し、晴れて北朝鮮代表となれたのだ。
ということは、テセ選手は、日本の法律では「韓国」国籍だけど、「北朝鮮パスポート・ホルダー」だから北朝鮮では「北朝鮮」国籍ということになる。じゃ、韓国メディアは彼の国籍を「何」国籍と伝えたらいいのだろう?
ふう、なんだかとてもややこしい。正に彼は日本・韓国・北朝鮮の複雑な関係の象徴とも言えるわけだ。
ともかく、こんな複雑な背景を持つテセ選手だが、Jリーグでプレイする選手として、ぜひW杯でも活躍してほしいと思う。ブラジルやポルトガルといった強豪に、豪快なゴールを突き刺してくれたら、同じ国に住むサッカーファンとして、こんなに嬉しいことはない。
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