Ｗ杯－オランダ・日本、呉越同舟

０８年北京五輪。日本とオランダは予選リーグで合いまみれた。五輪日本代表を追いかけ、僕は、天津〔予選第二試合会場〕から瀋陽〔予選第三試合会場〕に飛行機で移動した。が、なんとその便には、日本代表もそしてオランダ代表も乗り込んでいたのだった。（↓旅行記参照）

【奥林匹克・足球観戦記＠人民国】第３話）呉越同舟

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青年旅舎３日めの朝、第二試合でＵＳＡと引き分けたオランダ人サポーターどもは陽気であった。次の日本戦に勝てば未だ望みがあるからだ>>続きを読む

偶然といえば偶然だが、よく考えれば天津＝瀋陽便は１日１便しかないので、有る意味必然だったのかも知れないが、ともかくこのときの日本代表には、本田・長友・内田・岡崎・森本と、今のＷ杯代表がごろごろいたのだから、改めて驚きである。

しかし、僕が彼らと遭遇した時点で、日本は既に２敗しており、瀋陽でのオランダ戦は消化試合と化していた。暗～い雰囲気がチームを覆っていたのは言うまでも無く、とてもじゃないが｢サインくださ～い｣などと呑気なことを言えるムードではなかった（今思えば、無理やりでももらっておくべきだったのだが、、、）

五輪スターたちに華やかにスポットライトがあたるなか、瀋陽空港に到着した日本代表を迎える報道陣は影すらなく、ただ送迎バスだけがポツリとたたずんでいた。

それでも思わず ｢最後の１試合頑張れ｣ と声を掛けたのだが、殆どの選手はうつむいたまま。そんななか一人だけ ｢ありがとうございます！｣ と律儀に頭をさげ応えてくれた選手がいた。ＦＣ東京の長友佑都である。なんと人間のできた選手であろう！

先日のカメルーン戦。勝因は、相手のエース・エトォを完璧に押さえ込んだ彼にあった。目立たないところで、彼は大きな仕事を成し遂げた。それもこれも彼のひたむきな人間性が偉業を達成させたのだと信じている。

オランダ戦も頑張れ！長友＆日本代表！　北京のリベンジの時は来た。

※結局北京のリベンジはならなかったけど、内容は良かった。次のブラジルＷ杯に期待してるぞ！！

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