極東ロシアは遠い国 ― ロシア国境記者 [海外旅行の周辺]
「ロシア国境記者」(著:那須弘之)
西側に門戸を開いた90年代のペレストロイカ・ロシア。
しかし、日本から目と鼻の先にあるにも関わらず、極東ロシアは遠い国のままであった。北方領土が絡むせいで渡航には複雑なビザ発給の関門を通らねばならない。
そんな時代、北海道支局の報道記者であった筆者は、ウラジオストク支局に赴任し、見えざる極東ロシアの姿をレポートする。
極東の航空管制を取材した著者は驚愕する。冷戦時代、宇宙開発の最先端を進んでいたロシアだが、極東の管制局で使われていた機材は60年代製の博物館クラスのレーダー。しかもそのレーダー、管制区域を全てはカバーしていない。はみ出た区域の飛行機は、紙に書いて手作業でコントロールしたいたという、、、
国の威信を掛けた最先端の宇宙開発にはお金をかけても、末端の航空行政までにはお金が回らないのだ。
かつて北極経由を余儀なくされた日欧の民間機は、最短ルートのシベリア上空を飛び交うようになる。だが、その飛行機は大変危うい管制システムで誘導されていたのだと思うとゾッとする。
今もシベリア上空はそんなシステムで守られているのだろうか?
僕自身何度かそのルートは利用するので気になって仕方がない。
西側に門戸を開いた90年代のペレストロイカ・ロシア。
しかし、日本から目と鼻の先にあるにも関わらず、極東ロシアは遠い国のままであった。北方領土が絡むせいで渡航には複雑なビザ発給の関門を通らねばならない。
そんな時代、北海道支局の報道記者であった筆者は、ウラジオストク支局に赴任し、見えざる極東ロシアの姿をレポートする。
極東の航空管制を取材した著者は驚愕する。冷戦時代、宇宙開発の最先端を進んでいたロシアだが、極東の管制局で使われていた機材は60年代製の博物館クラスのレーダー。しかもそのレーダー、管制区域を全てはカバーしていない。はみ出た区域の飛行機は、紙に書いて手作業でコントロールしたいたという、、、
国の威信を掛けた最先端の宇宙開発にはお金をかけても、末端の航空行政までにはお金が回らないのだ。
かつて北極経由を余儀なくされた日欧の民間機は、最短ルートのシベリア上空を飛び交うようになる。だが、その飛行機は大変危うい管制システムで誘導されていたのだと思うとゾッとする。
今もシベリア上空はそんなシステムで守られているのだろうか?
僕自身何度かそのルートは利用するので気になって仕方がない。
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