オフィス街に漂う焼さかなの香り [観光立国日本?]
昼時、某オフィス街の一角から魚の焼ける香ばしい匂いが漂ってきた。焼きたて魚のお弁当屋さんだ。ううん食欲を誘うなぁ。
見るとお店の前に行列ができている。そして気づくと自分もその行列に並んでいた。
「あなたは何にします?」
魚を焼きながら、奥からおかみさんが注文を聞いてくる。でも「何にします?」と言われても、メニューがないから分からないゾ!!
しかし、行列に並んでいる他の客からは「イカ」「サバ」「サンマ」などと次々に注文が入ってくる。皆、常連客ばかりなのだ。一人慌てふためく自分。。。
注文を受けると同時に助手のお姉さんが弁当箱にご飯を詰めてくれるが、その後の醤油や胡麻といった調味料を弁当箱に仕込む作業は客が自分でやる。蓋を閉め袋詰めするのも客の役目だ。そういう暗黙のルールが成り立っているのが面白い。
値段は一律500円。
「1,000円札入れるから、この500円玉貰ってくわよ。」
カウンターにあるボウルに客が勝手にお金を入れ、勝手にお釣りを取っていく。
この店に漂うのは焼さかなの香りだけでなく、店と客との不思議な信頼感も漂っていた。
タグ:焼さかな弁当
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