ワイルド・ソウル (中南米) [海外旅行の周辺]
この秋読んだイチオシ本・漫画
「ワイルド・ソウル」(垣根涼介・著)。この作品の取材旅行から生まれた副産物が「ラティーノ・ラティーノ」だったが、僕は読む順序が逆で、先に後者を読んでいた。
で「ワイルド・ソウル」であるが、基本はハードボイルド。戦後移民の日系ブラジル人が、彼らを過酷な境遇に落とし入れた外務省にテロまがいの復讐をしかけるというフィクションである。
フィクションではあるが、根底にあるのは、戦後の口減らし政策として、騙すように中南米に送られた日系移民の悲哀だ。
日本政府が「南米に行けば地主になれる」と人々を騙しアマゾンの不毛の大地に送り込み、後は知らん顔で、多くの人々が死に追いやられた事実を、僕は全然知らなかった。
国家って恐ろしい。
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例の国家間の情勢にハラハラさせられてます。
海外に住むのはそんなに楽なことではないと、
新型インフルと同じぐらい強く感じました。
今回も被害なくすごせているので、他人事のようですが・・・。
「決して移民に行ってはいけない」
そう話してくれた予備校講師の話を思い出してしまいました。
by soraaane (2010-10-02 18:14)