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月給5万円だったなんて!! - 甲子園出場の野球部監督(石垣) [雑談]

年末、石垣に行ってきた流れで、『南の島の甲子園(著・下川裕治)』を読んでみた。2006年の甲子園で大活躍した、八重山商工の周辺を取材したルポだ。

南の島の甲子園そもそも自分が野球にあまり関心が高くないので八重山商工の活躍を今になって知るだらし無さはさておき、八重山商工を応援する地元と本土の八重山出身者の熱狂ぶりが興味深い。

石垣を中心とする八重山は、沖縄本島から400kmも離れた離島である。本土と沖縄本島自体に心理的・経済的な大きな距離があるのに、沖縄本島からさらに離れた八重山にとって、甲子園は遥かかなたの夢であった。

そこに石垣市長が周囲の反対の中「八重山から甲子園へ」プロジェクトを立ち上げ、少年野球の指導者・伊志嶺氏を県立八重山商工の監督に迎え入れる。しかし、市の財政は苦しく、また県立高校ゆえ学校から監督の給与は出ない。市からの月給5万円が監督報酬だったなんて…

2006年の活躍は、少年野球時代から手塩にかけてきた、大嶺祐太(現・千葉ロッテ)をはじめとする石垣のゴールデンエージが花咲いた瞬間であったが、八重山商工の躍進は八重山出身者にとって、本土や本島との二重コンプレックスを払拭し、アイデンティティーを確認する祭りとなった。

八重山商工の試合の日、石垣は元旦と化した。

- 喫茶店は「テレビ中継があるので休業します」と張り紙を出す。
- タクシーの運転はホテルロビーのテレビから離れない。
- 得意先に電話をかけると「中継があるのに電話なんて非常識でしょ」と怒られる。

市内を歩いてたのは、本土からの観光客だけだったという。
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八重山商工の活躍が市役所内部の空気を変え、監督報酬も上がった。それでも遠征費や用具代など野球部の運営には金がかかる。後援会や監督自身の持ち出しも多い。

離島の公立高校が甲子園に出る裏には、陰で支える人たちの強烈なパッションがあった。


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