『地球の歩き方』の歩き方 [海外旅行の周辺]
今や海外ガイドブックの代名詞ともいえる「地球の歩き方」。その創刊時のストーリーが「『地球の歩き方』の歩き方」(著:山口さやか, 山口誠)。
初め「歩き方」は書籍として生まれたのではないところが面白い。
発行元のダイヤモンドビッグ社はビジネス出版のダイヤモンド社の子会社(子どもの方がビッグと聞こえるのも妙だが、、、)で、1970年代に新卒リクルート用の冊子の発行をしていた。
その流れで内定者向けに「海外語学研修ツアー」の旅行事業も行っていたのだが、そのうちパッケージツアーである「研修ツアー」とは対極の「自由旅行」も売り出してしまった。
それが好調と見るやライバル会社も同じようなことをやり始めると、出版社のDNAがそうさせたのであろうか、前年度の「自由旅行」参加者から寄せられた声を編集して冊子で配るという差別化戦略を始めた。
その冊子が「地球の歩き方」の卵なのだ。つまり、「歩き方」の初めの一歩はオマケだった。
とはいえそのオマケ、若者が初めて触れる熱い海外体験の思いに溢れ大好評だったそうだ。
インターネットもブログもない時代、自分の感情を表現する場も、他人の感動を味わう場も限られていた。ある意味その「冊子」は、今でいうCGM(Consumer Generated Media:消費者が内容を生成していくメディア)の先駆けだったとも言えよう。
自分の足で歩いて安宿を見つけねばならなかった時代から、今やネットで国内に居ながら予約までできてしまう便利な時代になった。
だが便利になった分、実体験の感動が薄れてしまったのではないか?
昨今、若者の海外旅行離れが進んでいるという。それは、行かなくてもネットに溢れる情報だけで行った気分になれてしまうこととも無縁でないのかもしれない。
初め「歩き方」は書籍として生まれたのではないところが面白い。
発行元のダイヤモンドビッグ社はビジネス出版のダイヤモンド社の子会社(子どもの方がビッグと聞こえるのも妙だが、、、)で、1970年代に新卒リクルート用の冊子の発行をしていた。
その流れで内定者向けに「海外語学研修ツアー」の旅行事業も行っていたのだが、そのうちパッケージツアーである「研修ツアー」とは対極の「自由旅行」も売り出してしまった。
それが好調と見るやライバル会社も同じようなことをやり始めると、出版社のDNAがそうさせたのであろうか、前年度の「自由旅行」参加者から寄せられた声を編集して冊子で配るという差別化戦略を始めた。
その冊子が「地球の歩き方」の卵なのだ。つまり、「歩き方」の初めの一歩はオマケだった。
とはいえそのオマケ、若者が初めて触れる熱い海外体験の思いに溢れ大好評だったそうだ。
インターネットもブログもない時代、自分の感情を表現する場も、他人の感動を味わう場も限られていた。ある意味その「冊子」は、今でいうCGM(Consumer Generated Media:消費者が内容を生成していくメディア)の先駆けだったとも言えよう。
自分の足で歩いて安宿を見つけねばならなかった時代から、今やネットで国内に居ながら予約までできてしまう便利な時代になった。
だが便利になった分、実体験の感動が薄れてしまったのではないか?
昨今、若者の海外旅行離れが進んでいるという。それは、行かなくてもネットに溢れる情報だけで行った気分になれてしまうこととも無縁でないのかもしれない。
『地球の歩き方』にはいつも助けられています。
時たま「地球の迷い方」になるけど。
今の日本の若者のバックパッカーが少なくなったので、ちょと寂しいですね。ネットではないリアルな世界が待っているのにね。
by カシム (2011-04-30 07:12)