「資格を取ると貧乏になります」―これって本当? [雑談]
ちょっとセンセーショナルなタイトルの本を手にしてみた。「資格を取ると貧乏になります」。
資格好き日本人の性癖に付け込んだインチキビジネスを取り上げた本だろうと思っていたら、大間違い。弁護士や会計士といった超難関資格取得の現状を捕らえた興味深いレポートだった。
弁護士や会計士の試験に合格すると貧乏になるとはどういうことだろう。読み進めるとその実態に唖然とする。
国は、弁護士や会計士を増やそうとここ数年合格者数を増やしてきた。しかし、そもそも弁護士や会計士を必要とする仕事のニーズが増えていたわけではない。
そこにニーズ以上の合格者が出てきたものだから、仕事にあぶれる新人弁護士・会計士が激増してしまったというのだからお粗末な話だ。
それにしても浮かばれないのは突破のために何年も勉強に時間とお金を費やしてきた彼らだ。合格者を増やしたとはいえ難関試験であることには変わりはないのに、資格をとっても仕事がないとは。
資格さえ取ればなんとかなる―そんな甘い時代ではないのだねぇ。
資格好き日本人の性癖に付け込んだインチキビジネスを取り上げた本だろうと思っていたら、大間違い。弁護士や会計士といった超難関資格取得の現状を捕らえた興味深いレポートだった。
弁護士や会計士の試験に合格すると貧乏になるとはどういうことだろう。読み進めるとその実態に唖然とする。
国は、弁護士や会計士を増やそうとここ数年合格者数を増やしてきた。しかし、そもそも弁護士や会計士を必要とする仕事のニーズが増えていたわけではない。
そこにニーズ以上の合格者が出てきたものだから、仕事にあぶれる新人弁護士・会計士が激増してしまったというのだからお粗末な話だ。
それにしても浮かばれないのは突破のために何年も勉強に時間とお金を費やしてきた彼らだ。合格者を増やしたとはいえ難関試験であることには変わりはないのに、資格をとっても仕事がないとは。
資格さえ取ればなんとかなる―そんな甘い時代ではないのだねぇ。
「わたし、解体はじめました」―元OL猟師になる [雑談]
元OLが猟師になった。
きっかけは3.11大震災。買占めが起こり店から商品が消え、生き抜くとはどういうことだろう、食べ物を自分で何とかするとはどういうことだろうと思い続け、その中でも一番見えにくくなっている食肉の解体に興味を持った筆者のライフスタイルを画いたのが「わたし、解体はじめました」だ。
仕事を辞め田舎に移り住み仲間と自給自足の生活を始める傍ら、狩猟免許を取得。先輩猟師の知恵を借りつつ、様々な動物の解体に向き合っていく。
肉を食べること=動物の命をいただくこと、頭ではわかっていてもその場面を実感することは、普通に暮らしている限りほとんどない、
というか都市住民は一生見ることなく死んでいくのだろう。
元OL猟師がその動物の命をいただく瞬間で感じたこと、可哀想と思う気持ちと生き物への感謝の気持ち、その他入り混じる瞬間瞬間の様々な機微が画かれており興味深い一冊だ。
ところでこの元OL猟師さん、解体を学ぶのに、Youtubeの解体動画(!!)も参考にしたあたりが今風だ。
試しに鶏の解体で検索してみるとこんな動画がヒットする。
この動画のコメント欄を見ると、「こんなの子供に見せるな」といった短絡的な反応も多い。
でも、「いただきます」とは「命をいただきます」ということ。こういう場面にフタをして見ようとしない/見せようとしない態度では生きることの本質に近づけないと思う。
きっかけは3.11大震災。買占めが起こり店から商品が消え、生き抜くとはどういうことだろう、食べ物を自分で何とかするとはどういうことだろうと思い続け、その中でも一番見えにくくなっている食肉の解体に興味を持った筆者のライフスタイルを画いたのが「わたし、解体はじめました」だ。
仕事を辞め田舎に移り住み仲間と自給自足の生活を始める傍ら、狩猟免許を取得。先輩猟師の知恵を借りつつ、様々な動物の解体に向き合っていく。
肉を食べること=動物の命をいただくこと、頭ではわかっていてもその場面を実感することは、普通に暮らしている限りほとんどない、
というか都市住民は一生見ることなく死んでいくのだろう。
元OL猟師がその動物の命をいただく瞬間で感じたこと、可哀想と思う気持ちと生き物への感謝の気持ち、その他入り混じる瞬間瞬間の様々な機微が画かれており興味深い一冊だ。
ところでこの元OL猟師さん、解体を学ぶのに、Youtubeの解体動画(!!)も参考にしたあたりが今風だ。
試しに鶏の解体で検索してみるとこんな動画がヒットする。
この動画のコメント欄を見ると、「こんなの子供に見せるな」といった短絡的な反応も多い。
でも、「いただきます」とは「命をいただきます」ということ。こういう場面にフタをして見ようとしない/見せようとしない態度では生きることの本質に近づけないと思う。
タグ:わたし、解体はじめました 畠山千春
元グローバル企業エクゼクティブのNPO活動 [雑談]
世界的IT企業の若手エリート幹部社員が休暇でネパールを訪れた。そしてトレッキングで立ち寄った小学校の校長から悲しい現実を耳にする。
「図書館の蔵書が少ないので本が盗まれないようずっと鍵をかけています。」
ネパールの学校にはほとんど本がない。そもそも図書館自体が少ない。
しかしネパールで図書館を建てるのは僅かなお金で足りることを知った。英語の書籍なら本国アメリカで声をかければ幾らでも古本が集まることもわかった。後は情熱ある者が陣頭指揮を取ればよい。
MイクロSフトでは出会えなかった天職の著者ジョン・ウッド氏は、いつしか世界的企業の要職を辞し、ボランティアでこの事業に取り組む。無論ほとんど無給だ(まあMS社のエリート幹部社員だったからお金は十分貯まっていたとは思うが…)。
本を贈った図書館を訪れるたびに出会う人々の感謝の笑顔がモチベーションとなり、ネパール全土にこの取り組みを広げて行くことを決意。そこで重要視したのが現地パートナーの参加意識だ。
レンタカーを洗車する人はいない。
同様に自分のものでないものを大切にする人はいない。与えるだけの援助では与えられる方は自分の事業として危機感を持って取り組むことはなく長続きしない ― さすが元グローバル企業のエリート社員。営利目的であろうが非営利だろうが、事業というものの本質を的確に捉えている。
新たに図書館を作る際には、現地スタッフと共同出資の組織をつくり、資金の援助はするものの運営に対する責任を現地スタッフに与えた。
単にハコモノを贈ってヨシとしてしまうどこかの国の援助担当者に爪の垢を飲ませてやりたいものだ。
いつしかこの事業はネパール全土に広がり、やがて他のアジアの国々にも支部ができる。グローバル企業のエクゼクティブはNPO活動を始めてもクローバルに活躍するのだなぁ。大したものだ。
「図書館の蔵書が少ないので本が盗まれないようずっと鍵をかけています。」
ネパールの学校にはほとんど本がない。そもそも図書館自体が少ない。
しかしネパールで図書館を建てるのは僅かなお金で足りることを知った。英語の書籍なら本国アメリカで声をかければ幾らでも古本が集まることもわかった。後は情熱ある者が陣頭指揮を取ればよい。
MイクロSフトでは出会えなかった天職の著者ジョン・ウッド氏は、いつしか世界的企業の要職を辞し、ボランティアでこの事業に取り組む。無論ほとんど無給だ(まあMS社のエリート幹部社員だったからお金は十分貯まっていたとは思うが…)。
本を贈った図書館を訪れるたびに出会う人々の感謝の笑顔がモチベーションとなり、ネパール全土にこの取り組みを広げて行くことを決意。そこで重要視したのが現地パートナーの参加意識だ。
レンタカーを洗車する人はいない。
同様に自分のものでないものを大切にする人はいない。与えるだけの援助では与えられる方は自分の事業として危機感を持って取り組むことはなく長続きしない ― さすが元グローバル企業のエリート社員。営利目的であろうが非営利だろうが、事業というものの本質を的確に捉えている。
新たに図書館を作る際には、現地スタッフと共同出資の組織をつくり、資金の援助はするものの運営に対する責任を現地スタッフに与えた。
単にハコモノを贈ってヨシとしてしまうどこかの国の援助担当者に爪の垢を飲ませてやりたいものだ。
いつしかこの事業はネパール全土に広がり、やがて他のアジアの国々にも支部ができる。グローバル企業のエクゼクティブはNPO活動を始めてもクローバルに活躍するのだなぁ。大したものだ。
勝富麺 [雑談]
先日、都内某駅でSAMURAIのポスターを見かけた。
青いSAMURAIといえば、そう我らが日本代表。さてはこれW杯スポンサーの宣伝か?
確かこの会社、2002年日韓大会の時には、あのジダンにCMで地団駄を踏ませたっけ。
でも、この某N社、ブラジル大会ではスポンサーではなかったはずだが… まっ、ちゃっかり便乗ってとこなのだろう。
それにしてもこのポスター、細かくみると「勝富麺」などと洒落た言葉をあてて完成度が高いなぁ。
ともかく、もうすぐW杯出場の23人のSAMURAIも発表になる。
そのときはドサクサに紛れ、カップ麺2コをワンセットにした「Wカップ」を売り出したらどうだろう、
って、んなことしたらFIFAが黙っちゃないだろうな。
青いSAMURAIといえば、そう我らが日本代表。さてはこれW杯スポンサーの宣伝か?
確かこの会社、2002年日韓大会の時には、あのジダンにCMで地団駄を踏ませたっけ。
でも、この某N社、ブラジル大会ではスポンサーではなかったはずだが… まっ、ちゃっかり便乗ってとこなのだろう。
それにしてもこのポスター、細かくみると「勝富麺」などと洒落た言葉をあてて完成度が高いなぁ。
ともかく、もうすぐW杯出場の23人のSAMURAIも発表になる。
そのときはドサクサに紛れ、カップ麺2コをワンセットにした「Wカップ」を売り出したらどうだろう、
って、んなことしたらFIFAが黙っちゃないだろうな。